11日目 (11月16日 金曜日) 退院準備

今日は6時に起きました。

ここんところ毎日、入院している理由としてはだんだん堅い御飯を食べていってお腹が痛くならないのかって事ですから、御飯を食べる以外にはする事がありません。

もちろん朝、昼、晩と血圧、脈拍、体温測定はありますが、すぐに終わるしね。

で、今朝は御飯を食べて、9時半には朝風呂に入りました。

病院の風呂って大きくて、120*160cmくらいはあるんですよ。もっとかな。

で、入院患者さんって私よりも年輩の方が多いですから、そんな方々とお知り合いになれるのです。

お風呂では、胃潰瘍で入院しているオジサンが塩原に温泉付きの安い病院があるって話しをしましたし、年中、タバココーナーで会う4人のオジサン(オジイチャンもいる)達は、自分の病気の話、旨いタバコの銘柄の話、近所の病院の評判、担当医の評判や、屋上から見える景色、富士山とか、花火とか、まぁ皆さん検査以外には暇をもてあましていますから、長〜いお話をします。

自分が歯医者だって事を知っている人もいますから、「前歯、治さなくっちゃだめなんだよね〜」なんて歯の相談にのったり、日曜に診療している歯医者さんを紹介したり、果てには炭疽菌について説明してあげたりしてます。

何人かには名刺をあげたりしましたから歯医者に来るかもです。

そういう所で人間関係が広がれば、それはそれで面白いですね。

大腸ファイバーの先生なんか「吉田さんって、歯医者ですよね。自分で上手いと思います?」なんて聞かれて、「そうですね〜並以下じゃぁないと思いますが」なんて会話をしました。

あんまり自分で上手いって言いたくないですよね、思っていても。やっぱり患者さんに「上手いですね」って言われたいですから。

昔、学生時代の実習の時も先生に「お前の学年って『吉田』って奴が多いけど、お前は頭のいい方の『吉田』か悪い方の『吉田』か?」って聞かれた事がありまして、その時、吉田が名字の学生は4人いたんですが「まぁビリの『吉田』ではないと思います」って答えました。

何故かその答えを先生は気に入ってくれまして、厳しいと評判の先生だったのですが、その後可愛がってもらったのを覚えています。

え〜と、話がそれましたね。

で、今日のお昼から御飯が普通のものになりました。今んところオナカは大丈夫です。

「なるべく油っぽいものは食べないでください」って言われてますが、退院して油っぽいモノを食べて痛くなって再入院ってのはイヤなんで、スニッカーズを食べて、ミックスナッツを食べるという荒技をしてみました。

大丈夫でしたね、今んトコ。

看護婦さんには「頭いいですね」とか言われましたが、きっと少しアキレテます。

夕方に先生から最後の説明がありました。かなりベテランの先生ですから確定診断が出ていない状況ですが「もしかしたらコレかな〜って思うのはなんですか?」って聞いたら、やっぱり分からないって言ってました。トホホのホ〜。

嫁さんが退院前って事で、着替えやらDVDやら編集の終わったビデオのハードディスクやらを持って帰りました。

常食になってどんな素敵な御飯が出てくるのかと来たいしていましたが、まぁ御馳走はでませんやね。

しかしフルーツはグレープフルーツやオレンジやライチやナカナカ豪勢です。

とはいえ明日の朝御飯で病院食も終わりです。たぶん。

ステーキとか食べたいなぁ。でもすぐには無理か...

次の日へ続く