通いたくない

  1. 体が不自由で通えない
  2. 何度も通いたくない
  3. 仕事で通えない
  4. 考察

    1.体が不自由で通えない

     

    自宅にいて手足が不自由などの理由で通うのが大変な場合は近所の歯科医院に訪問診療をしていないか聞いてみましょう。最近では訪問診療に力をいれている歯科医院も多いですから。

    もし、近くの歯医者さんが訪問診療をしていない場合、その地域の市町村の歯科医師会に聞いてみてもよいでしょう。多くの歯科医師会では訪問診療を行っています。ただし診療所と全く同じ治療を受けるのは難しいかと思います。車椅子程度の移動が可能なのであればできれば診療所に直接いけれる事をお勧めします。最近の歯科医院では階段のよこに車椅子用のスローブをつけたり、医院内での段差をなくして車椅子で簡単に出入りできるように工夫しているものや、車椅子に乗ったまま治療ができる設備がある所もあります。「体が不自由だから...」とあきらめないで、歯医者さん、または歯科医師会に聞いてみましょう。

     

    2.何度も通いたくない

     

    「もう一年近くも(以上も)通っているのに治療が終わらない」

    「一回の治療の時間が短いのに何度も通っている。もう少し一回の治療のじかんが長くても良いから早く終わらせてもらえないだろうか?(再診料で儲けているんじゃないの?)」

    というメールをもらう時があります。なる程、好き好んで歯医者に行く方は少ないでしょうから、早く終わらせたい気持ちは解ります。ガマンに我慢して痛くなったから歯医者さんに行く方は虫歯も多くある場合がありますから治療に時間がかかる場合もあるでしょうし、丁寧に一本づつ治したいという患者さんもいますから、ここはちゃんと歯医者さんに意志表示しましょう。

    「多少一回の時間が長くてもかまわないので、何本かまとめて治療していただけますか?」

    ただし、これには条件があります。それはあなたがキャンセルせずに通えるという事。何本かまとめて治療するには歯科医院としては時間を多く用意する訳ですからキャンセルが入るとその分時間がたっぷりとムダになります。もし時間の都合がつきにくい、仕事の関係でキャンセルしがちというのならば、歯医者さんとしては治療に責任がもてませんし、一回の治療が短い時間で通ってもらう他はないでしょう。

    ただ単に「はやくしてくれ」と言うのはオススメしません。例えば歯の神経を抜いて中の掃除をして薬を入れるという治療はやろうと思えば一回で治療は終わります。しかし中の汚れが完全に取れていて出血がないのを確認して薬を入れるのなら何度か通うこと必要になるのです。また、化膿している場合、原因を取り除くのは歯医者の仕事ですが、そこを治すのはあなたの体の働きなのです。なかなか治りが悪い場合、薬の交換のみで終わる場合もあるでしょう。そこで患者さんが「はやくしてくれ」と言われると、まだ完全に治っていないのに治療をススメる結果になりかねません。一本一本の治療を早めるよりも、まとめて何本か治療をしてもらう方がベターだと思います。

    「もうすぐ結婚式なので前歯だけでも...」「引っ越すのでいついつまでに...」というのは早めに相談してください。できるかぎりの事はしてくれると思います。例えば前歯だったら仮歯を作ってくれるかもしれません。

     

    3.仕事で通えない

     

    「仕事が朝から夜おそくまでなので歯医者がやってない」

    「日曜しか休みがないから通えない」

    行きたいのに行けない患者さんというのは本当に可哀想です。しかし最近の歯医者さんの増加につれ歯医者さんが多い地区では他の歯医者さんとの差別化をはかる為に休日診療や夜間診療に積極的な所も増えています。実際7時8時まで診療する歯医者さんは多くなっていますし、10時まで診療する所もあります。日曜診療するのも珍しくはなくなりました。

    でも、どこにあるのか解らない場合は大抵、駅の近くの歯医者さんで多いと思います。電話して聞いてみましょう。

    また、市町村単位の歯科医師会では夜間休日診療をしている所がほとんどです。ど〜しても痛くてたまらない場合は歯科医師会に電話して場所を聞き、行きましょう。

    会社勤めの方でも「歯医者に行くから」と言えば行かせてくれり所も多いのではないでしょうか?ってゆ〜か行かせてくれないのは労働法に引っ掛かるんじゃぁないかと思いますが、ズキズキするまで放っておかず早めに行けば早く終わりますから、「自分の健康がなにより」と言うことを自覚してなんとか歯医者さんに通ってくださいね。

    「仕事のせいで歯医者さんに通えない」という方便は歯医者に通わない理由として少なからず使われる場合があります。自分の健康を犠牲にする程大切な仕事なのかもしれませんが、そういう方の殆どは歯ブラシが「いいかげん」です。いろいろ言い訳しても口の中を見れば自己管理が不十分なのはすぐにバレますからココは覚悟を決めて歯医者に行きましょう。

     

    4.考察

     

    「再診料で儲けてる」と言われるのは悲しいですね。再診料は平成11年現在で380円。3割負担なら110円です。たかだか380円のために(失礼)患者さん通わせる歯医者さんはいないと思います。むしろまとめて何本かした方が稼げますから。ただ料金はまとめて治療する場合相応に高くなります。

    歯医者さんとしては一人の患者さんに対しそれぞれ30分の時間を取った場合、急患が来た場合30分待たせる事になります。二人が予約外でくれば後の患者さんは1時間待つ事になります。現実問題、それでは歯医者さんは経営的にやっていけません。待たせない歯医者になるには、ある程度短時間で一人の患者さんを終わらせる必要があるのです。「何回も通わない」ことと「待たせない」事は双璧をなしています。

    そこで提案。歯医者さんが過剰だと言われて久しいですが、大いに結構。患者さんの選択肢が増えるのですから。つぶれるべき歯医者はつぶれる、でいいじゃないですか。ただ保険点数は現状の2〜3倍にしましょう。そうすればやってもいない治療の請求する歯医者も減るでしょうし、かわりに請求ミスの罰則は厳しくすれば良いのです。別に金持ちにさせろとは思ってません。私はもっと余裕を持って患者さんに接したいのです。無理な提案かなぁ?料金安いと思いますよ、実際他の国と比較したら。