この問題のややこしい部分は「歯科医師の多くが保険診療の額に満足していない」所です。もちろん歯医者さんにしてみれば貰える報酬が多いにこした事はありません。保険診療の額に不満なため保険が効くものなのに「ウチは保険じゃやりません」とか「ウチでは保険の物はオススメしていません」なんて歯医者さんが少なからずいて、無理に自費を勧められた患者さんから「どうなんでしょう?」なんてメールを私が貰うわけです。
以前、掲示板にて「アナタが考える、抜歯の際の適当な報酬額はいくらですか?」との質問をしたところ6人の方からお返事を頂き、有効回答の平均は「12700円」でした。あなたはこれを高いと感じますか?安いと感じますか?
実際は大人の前歯で一本1500円、奥歯で2600円です。この中に麻酔代、消毒代、抜いた部分に入れる薬代、縫う代金のすべてが含まれ、スタッフの賃金を引いて、歯科医師に幾ら残るのでしょう。これは、ほんの一例ですが私自身、保険診療の額は安いと思います。別にもっとお金持ちにさせろと言っているのではありません。もっと患者さんと余裕をもって診療に当たりたいのです。一人の歯科医師が同時に2〜3人も患者を診るのではなく....
とはいえ、資本主義の国ですから上手かろうが下手かろうが報酬は一緒、数をこなせばお金が入るシステムにも問題がありますが。(といって「何年やってる医師には報酬額を上げる」なんてゆう馬鹿の極みみたいなアイデアには賛同しませんケド)
グチはこれくらいにして、結局「自費」のものなんですが『良い物は良い』のです。色、材質等、保険の物より良いのですが悩むのは「値段に見合った物なのかどうか」でしょう。納得のいくまで歯医者さんから十分な説明を受けてください「どんなふうに良いのか」「長くもつのか」そして、まかせられる歯医者さんかどうかあなたの目で判断してください。
私が言えるのは『良い物は良い』『高いと思うならしない』って事です。
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