歯医者さんでの歯科治療中に削って型を採る時なんかにオエッとなる方は多いですね。
お酒を飲む方なら経験があるかもしれませんが、吐く時に指を入れて上顎の奥を刺激すると吐きやすくなります。
この「上顎の奥」には嘔吐反射を起こす部位があるんですね。だから上の型を採る時に、型を採る材料(印象材)なんかで刺激をするとオエッとなるのは、自然な事なんです。
ただ人によって感じやすい人と、感じにくい人がいますから、感じやすい人の場合は大変です。型を採る材料は固まるまで3分くらいはかかりますから、その間じゅうオエオエしてしまう訳です。中には耐えられなくて型が固まる前に自分で取り出す人もいます。そうすると
「あ〜あ、もう一回やりなおしね〜」なんて言われて、またオエオエするのかと気が滅入るでしょう。歯医者さんにも面倒くさそうにされて嫌な思いをする事もあるでしょう。
奥の被せものや、入れ歯等の場合、奥の型までキレイに採れてなければいけませんから、ナカナカ難しいものです。印象材の量が多くも無く少なくも無く必要十分な量で採ればオエオエなりにくいのですが、どうしても多めに印象材を盛りますからやり直してもオエオエになる場合が多いです。
この必要十分の見極めのできる上手な術者なら、オエオエならない場合もありますが、型を採らなければならない部位でもオエオエなるならどうしたら良いのでしょう?
先ず、患者さんの側からできる事は
- 鼻でゆっくりと呼吸する。
- 顎を引いて、少し前かがみになる。
- 腹筋に力を入れる
等です。
つばが出るようでしたらティッシュを貰って遠慮なく出した方が楽です。
また、自分で嘔吐反射が強い事が分かっているなら歯医者さんにあらかじめ伝えましょう。
「私、嘔吐反射が強いので、治療中にオエッとなるかもしれないんですけど...」と。
反射の強い部位に塗る麻酔をしてくれるかもしれません。
私は以前に胃カメラを飲んだ事がありますが、ゼリー状の麻酔薬を15分位の間、口に入れていた事があります。
15分経つと、口の中の感覚はカナリ麻痺していて触っている感覚がなくなりました。
10分くらい口の中に入れておいて、その後少しづつ飲み込む様にすると大分楽になると思います。
あらかじめ「やってくれますか?」って言ってもいいと思います。
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